フリーアナウンサー樋口香織のホームページ 兵庫県、大阪府を中心にアナウンストレーニング、話し方、演劇ワークを使ったコミュニケーション術と内気改善プログラムをお伝えしています。

Kaori Freiheit
所在地:兵庫県
mail:higumon.x21@gmail.com
活動エリア:兵庫県、大阪府
(その他の地域はお問い合わせ下さい。)

プロの司会とは① 【理解力】

司会ってそもそも誰でもできるものです。
会議を進めるとか、サークル、歓迎会、二次会とかあなたも経験ありませんか?

まず「司会」とは「会や催しを司り、進行をすすめる」という役割です。
ですからその会や催しの趣旨・目的を理解するところから始まります。

ここの「理解力の深さ」がプロとそれ以外を分けると私は思っています。


■趣旨

まず趣旨と言うことでいえばおよそ下記のような感じでしょうか。

結婚式なら「夫婦の誓いを交わす」
披露宴なら「新しい夫婦を招待客、親族にお披露目する宴会」
入社式なら「新入社員を迎え、祝う会社の行事」
会社の竣工式なら「新しい社屋の空間を浄め、関係者をねぎらい、会社の発展を願う行事」


■目的

更に目的となると主催者それぞれで違ってきます。
このそれぞれの目的をしっかりと知り、受け止めることが重要です。

例えば披露宴の場合ですと
「夫婦になったことを報告する」
「お世話になった方に感謝を伝える」
「自分たちの個性を発揮して楽しんでもらいたい」
「喜びを分かち合いたい」
「夢を叶えたい」
いろいろあると思います。

中には「よく分からないが、とりあえずやるものだと思ったから」という方もいるかもしれませんがよく話を聞いていくと本人も気づいていない目的・要望が整理されてきます。
まずはしっかりとお話しを伺いこの部分を明確にしていきます。


■信頼

この「目的の理解」がずれているとお客様の満足度は下がります。

司会としてのトークの上手さも重要ですが、私はまず「理解のためのアプローチ」をいちばん重要視しています。
お客様は「あっこの人分かってくれている」=「信頼」そして「安心」「満足」へとつながっていきます。

ここまで来ると万一どこかで不測の事態などで何かがあったとしても笑って許される可能性が高いです(基本あってはならないことですが)
しかし信頼がつかめない、漠然とした不安感を募らせてしまうと、些細な事でもお客様をナーバスにさせてしまうこともあります。

元々神経質なタイプの方もいますが、そのような方は逆に心をつかみやすいともいえます。
どの部分に神経質なのか探ってピンポイントで理解を示すことができれば一瞬で信頼を得やすいのです。
あなたにもありませんか。細かいことが気になる部分と大ざっぱでいいところと。

「あなたのことを教えてください」という素直でオープンな気持ちで対すると通常はどんな方とでも心が通じ合ったという状態を手に入れることができます。


■安心

では信頼をつかんだら次は「安心感」です。披露宴は殆どの方が初体験となる催しです。
再婚の方でも年数が経っていますし、パートナーやその親族友人もまるで変わるわけですから初体験に等しいものだと思います。

「ちゃんと挨拶できるかな」
「配慮は足りているかな」
「みんなは喜んでくれるかな」
「緊張するなあ」

実はとても不安なのです。そんな不安を打ち明けてくださる人にはひとりの人間として思うことをお伝えしたり、列席者の方の気持ちを一緒に想像してみたり、ご挨拶のコツやお手紙の内容について相談に乗ることもあります。

ここでは披露宴を沢山見た事がある司会者としての意見などよりも一人間として向き合うように心がけています。
同じ披露宴などひとつとして存在しませんし、そもそも簡単に答えが出せないような内容もあります。
そんな時はもうとことんお客様と一緒に悩み続けます。寄り添う姿勢そのものが安心感なのです。
答えはそのうちお客様自身で見つけていかれますから大丈夫。
こんな不安を打ち明けてくれる段階まできたらもう披露宴は90%成功といっても過言ではありません。