貴方の心が平和であっても、世の中を見渡すと争いや確執、暴力が無くなりません。学問や知識が不足していないにも関わらず、間違った行いをするのは何故でしょう?
それは、個性の埋没です。匿名性の高いところでは人の行いは悪くなりやすい。
それと同じで、個性が埋没していると、人が嫌がることをやってしまったり、もっと進むと悪事を働いたりします。犯罪までいかなくとも、品行が悪くなりやすいのです。
それは、その人が無知で劣っているからではありません。社会的地位の高い人であっても関係なく、悪事を働くことがあります。
人を貶めてしまうのは、個性の埋没です。自分が埋もれて出てこない状態が危険なのです。社会に適合しているかに見えても、個性が発揮できなければ幸せになりづらい。
人間というのは他の生き物と違い、創造性を発揮したいのです。もしも、社会が貴方の個性を潰してきたら、貴方は自分を守らなければならない。
自分だけは自分の味方でいなければ、貴方は貴方が薄くなる。これは自分の存在感が薄まって、体の一部が欠けたように感じる、離人感に似ています。
離人感は言いようのない恐怖です。恐怖に囚われた人間が、冷静に思考できないのは当たり前です。
だから自分をコントロールする。コントロールするとは「俺が俺である」ことを復活させることです。尊大に振る舞うのではなく、自分がただ、自分をしっかり見つめている状態のことです。
自分を見つめるとは「個性を埋没させない」ことです。それが、闇に足をすくわれないようにする方法です。
自分が気がついたら、今度は貴方が周囲の人の個性を見つけて、言葉で伝えてあげましょう。口下手なんて関係ない。
素直に生きることが難しい時代に、人の個性を見つけられる人が、人にチカラを与えられる人です。