心や精神の栄養といえば芸術でしょうか。今日は数ある芸術の中でも演劇鑑賞にスポットを当ててみます。そして演劇のメリットについて考えます。
さて、人生の中で一度も舞台演劇を観たことのない人がいると思います。非常にもったいないです。
映像作品と違う生の体験はいつまでも体に残ります。一度や二度観ただけでそこまでの感動作に出会えるかどうかはわかりません。それは残念ながら保証はできません。
しかし、何度か劇場に足を運ぶと必ずいつか自分はこの作品に出会うために今までの人生があったのではないかと思うような特別な公演に出会えます。
私の経験からいうとあまり余裕のない時に気乗りしない状態で観た作品で大きな衝撃を受けることが多かった気がします。金銭的にも、精神的にもゆとりがないと出かけることさえ億劫になりますがそんな時ほど魂はゆとりを求めているものです。
魂にゆとりを与えてくれるものが極上の舞台演劇にはあります。疲れてる人、今までと違う刺激に触れたい人、ひとりの時間を過ごしたい人、悩みもがいている人にこそ舞台はいいものだと思います。
脚本、舞台の装置、音楽、照明、役者の表情、動き方すべてに創り手の意図が込められています。しかし、観る側にとってはそんなものを通り越したレベルで心を揺さぶられる体験をして欲しい。
生ほど価値ある体験はありません。自分で足を運んで自分で観たもの感じたものは絶対的なものです。それが、虚構でも、幻でも関係ない。
このオリジナルの人生を送ってきた自分だけの今だけの感覚は紛れもなく自分のものです。そこに感動が加わりまたその後の人生が続くのです。
どんな心の栄養を自分に与えるかは自分の自由です。映画やテレビでもお芝居は観られます。だからこそ時には「生」を感じてみましょうよ。
恋愛だってバーチャルな恋愛ゲームより自分と相手の体と時間を共有するリアルの方が大変だけど何倍も刺激的な衝撃を受けます。
自分の24時間を何にかけるかが未来を作ります。心のゆとりが不足すると毎日が味気なく色褪せてしまいます。心の栄養は「生」がいちばんです。ひとり演劇をたしなむ人ってそれだけでちょっと興味深く見られるかもしれません。