私はいわゆるゲラで、些細なことでケタケタ笑ってしまうタイプです。
例えば、結婚披露宴のクライマックスの感動の場面で、新郎のお父さんがマイクに頭をぶつけたりすると、もう我慢ができないのです。
もちろん必死でこらえますが、その自分にさらに笑えてきてしまい、それは辛い時間となります。
笑いが生まれる瞬間って何かというと、あるべき姿を想定しているのに、それがズレた時に起こります。
滑ったり、コケたりして面白い人は、コミカルな人より断然カッコいい外見の人です。
側から見ればズレですが、本人にとってみれば大悲劇です。笑いとは残酷なものです。そして人は笑いが好きです。
ただし、程よいズレに収まらないときは、逆に笑えない状況になります。ま、それもまたドラマですが。
ちょっとしたズレ、ちょっとしたいい意味での期待の裏切りは、笑いや感動を生みます。
いつも大笑いしたい。笑える人とたくさん一緒に過ごしたい。笑いの奥にある人々の悲哀を感じ取り、それすら笑いに変えていけるようなリアクションが取れる人が好きです。

あなたは自分の声が相手に届かなかった経験はありますか?
聞き返されたり、呼びかけに気づいてもらえなかったりすると、自信を失いそうになります。
自信のなさが声に表れているのか。声が弱いから伝わらなくて自信がなくなるのか。
これはどちらが先でも関係ありません。声を少し鍛えるだけで、自己イメージが上がります。
自然に自信が出てきます。自信は持とうとして持てるものではありません。ですから、とにかく先に声を磨くことで、内面が自然についてくるのです。その方が早いのです。
自分の声を客観的に聞いて、自分が納得できる良い声を取り戻します。
声というのは基本的な原型は変えられません。でも、呼吸や発声のトレーニングをすることで、質を上げることでかなり変わるのです。
呼吸は大事です。相手にしっかり届く声は、お互いのストレスを減らして仕事やプライベートに好循環をつくることができます。
ずっと付いて回る自分の声の重要性に気がついていない人、声に自信がないのを放置している人が多いです。
そのため、鍛えるとその他大勢から、自然と周りに影響力を発揮する人になれるでしょう。ほとんどの人が注目していないからこそ、いち早く声に磨きをかける価値があるのです。
フリートークの達人になろう
普段の何気ないやり取りの会話が楽しい人はそれだけで居心地がよいです。それも、専門的なこととはちがうただのフリートークが上手な人は魅力的だなあと思います。
もちろん仕事をしていれば何かの専門分野に携わっているでしょうし、日常から自分の得意領域、専門性は向上していくと思います。
ただそれだけではフリートークはなかなか上達しません。お笑い芸人ではありませんが、専門のネタで評価されるだけでは長きにわたって生き残れないのに似ています。
会社組織なら、上司の立場になると管理能力を問われる方向にシフトしていきます。
馬の合う人も、そうでない人にもスムーズに気持ちよく意思疎通ができなければ、お互いにストレスが大きくなってしまうでしょう。
フリートークが上手であるとは
フリートークの力とはひとつには日ごろから自分が感じる違和感と向き合っているかどうか。
実際に口に出すかどうかは別としても言わないではいられないことがあるか、ないかの違いです。
フリートークの力とはコメント力といえます。事実を述べるだけなら知っていることを発言すればよいです。
しかし相手がそのことについて具体的に関心をもっているときでなければ邪魔な情報になるだけです。
その場その場の状況の中で自分独自のものの見方を伝えられるのがコメント力です。
そしてそのコメントを意図的にずらすことができれば面白い人になります。あなたとでなければ味わえない楽しさを感じられる会話です。
友達でも恋愛でも職場の人間同士でもこのコメント力を持っている人は人気者になれます。
たとえ、ちょっぴり小賢しい部分があっても笑って許されてしまったりします。こういう人物はいろいろな局面で得をしやすいです。
フリートークのコツ
ではどうすればそんな力を無理なく磨いていけるのでしょうか。それは些細なことに目を向けられるか。
言葉は思考だから常日頃から「何か」を考えているかどうか。「嫌だな〜、だるいな〜、これ楽しいな〜」こういう考えや、感情が浮かんだときそのままにしないことです。
例えば嫌だと感じたとき何故嫌なのかについて徹底的に自分を見つめ深く深く分析することです。そしたらいろんな発見があったりさらに何かを調べたくなります。
また、他人はこれをどう感じるのだろうと自分以外の人に対する興味が湧きますそうして自然に質問力が生まれ聞き上手になっていきます。それが深みを増していくと何気ない会話の達人になれます。
そもそも人に対する強い興味関心がなければ専門バカになることはできても、話上手になることは難しいでしょう。
日常すべてがネタの宝庫ということですあなたのオリジナリティもそこからでてきます。
ほとんどの人は些細な思考を深掘りせずに流してしまうからちょっとした事が積み重ならない。
同じ24時間のなかで少しだけ考えをより巡らせてみる。何も心が動くことがないなら、いつもと少し違う行動をとってみる。これまでの自分の領域を広げていく訓練です。
日常の中で簡単に変えられることを変えてみると新しい発見に出会えます。
いつもの電車の違う車両にのってみるとか。歩いて帰宅するときのルートを変えるとか。いつも見るテレビを見ないでラジオを聞いてみるとか。普段絶対買わない雑誌を買ってみるとか。
常日頃から子供のような好奇心で世界を眺めてみることです。
まとめると結局、好奇心があまりなかったり深く追求しなかったりする人は魅力が伝わりにくいかもしれません。魅力がないわけじゃないけど伝わりにくい。伝わらないものは残念ながら相手にとってはないのと同じです。
この世界の悲しいところですが内気でおとなしく自己主張をしないでいると何も意見がない人だとみなされて損をしやすくなります。
皆さんの周りの誰かを思い浮かべるとなんとなくわかると思います。魅力って些細なものでいいんです。
たしかにインパクトのある魅力もあるでしょう。たとえば、圧倒的な美男美女などです。
それは強い魅力かもしれないけれど、生まれ持った要素だけに頼りすぎると歳をとると魅力がどんどんなくなります。
人や物事への好奇心はいつも自分次第です。内面から出るエネルギーが魅力的な人は、歳を重ねていく毎に本人の生き様や思考が表情や動作に表れてきます。
人前で堂々と喋れるようになるには、どうしたらいい?
司会者をしているとよく聞かれる質問です。お仕事などでかなりのキャリアをお持ちの方でも、特に同業の人たちの前で話をするときに緊張すると言う人は多いですね。
お気持ちはとてもよくわかります。これから二つの秘訣をお伝えしますね。それは、あるものを捨てて、あるものを持つ意識が大切になります。
◆捨てるもの
司会者が、いちばん緊張するのもやはり同業者がたくさんいる前で話したり司会をするときです。
何故ってそれは、自分が日頃から同業者のレベルをジロジロと測っているからに他なりません。
そうでしょ?だからみんなが自分のことをジロジロ見て厳しく評価しているように妄想して人前で話すことが嫌になるのです。
ですので、ひとつめは心の中で他者に対してチェックや批評をすることを捨てることです。
◆持つべきもの
ふたつめに、是非持っていただきたいものがあります。それはあなたが心から言いたいことです。
人前で話すからには何かの役割があるからだと思います。その主旨を理解するだけではなく、何故自分は今日この場でこの内容について話すのかという理由を事前に明確にすることです。
自分の価値観に照らし合わせて考えると強い情熱とともに、主張したいことが見つかりませんか?
それを見つけて際立たせてあなたの言いたいこととして昇華させるのです。
事前に熱い気持ちが湧くままそのことについて想いを巡らせてみましょう。そしてその熱を心の深いところで感じたまま人前に立つのです。
自分の軸から生まれた想いを味方にすると誰の評価も怖くないです。
評価が低かったとしてもそれは相手がたまたま価値観が違うだけだと思えます。相手のレベルが低いわけでもなく自分が劣っているわけでもない。
ニュートラルな余裕と他者が存在しているからこそ、その違いに気が付けるし、お互いがユニークな存在だということが分かります。
自分は自分でいいのだと認められるから相手も尊重できる。
そういう想いに至るまで自分の取り組みや、仕事に対して日頃から深掘りする癖を身につけると精神的に強くなれます。以上が人前で堂々と喋れる秘訣です。
・他者への無意識な批評を捨てる
・自分の軸から生まれた熱い主張を持つ
今日意識して明日すぐにできるような秘訣ではないかもしれません。
しかし、日頃の考え方や行動が生き方になり、いつしか堂々とした雰囲気を放てる人になります。少しの意識から始めてみませんか?
一生懸命な姿が感動を呼ぶことがあれば、さらに嫌われてしまうこともあります。この違いはいったい何でしょう。
今日は心を掴み応援される人と、しつこいと非難される人の違いについて書いてみたいと思います。これは仕事でも恋愛でも何にでも言えることです。
それは純粋であることと妖怪のように追い回すことの差だといえます。自分の内側が元からプラス状態に満たされていて、楽しい気持ちで向上する姿です。
一方、自分の現状が不満足なために何かを強く求めていなければ落ち着かない姿は一見似ているように見えて相手にははっきりと伝わってしまいます。
心の在り方の違いですね。人間同士ですからやはりキラキラしたエネルギーを放出する人と、ギラギラとこちらのエネルギーを奪いに来る人の違いは瞬時に見抜かれます。
この違いをどうすれば渇望のエネルギーを純粋なエネルギーへとシフトできるのでしょうか。ポイントは感謝です。
感謝が大切だとよく言われますが自分を見渡した時にいま有るものや状況、人、出来事に冷静に目を向けてみてください自然に感謝の念が湧くことが浮かんできませんか。
確かに不足もあるでしょう。誰しも100%満足とはなかなかいきません。でも感謝できることや恵まれていることの方に意図的にフォーカスすることは今この瞬間にできることです。
健康な体や好きなご飯が食べられること、今日も無事に家に帰れて温かい布団で寝られることもビールが美味しかったことも。
家族がいて仲間がいて、犬がいてお金を出せばあらゆる物やサービスが簡単に手に入ることなど。
不足を補おうという恐怖の心から出る行動では何事も繁栄しません。感謝の念を持ちつつさらにワクワク感を求めて楽しむという心の持ち方に移行しましょう。
そうすると自然に喜びに満ちた心で周囲を見れるようになります。
その姿がより幸せな現実へと導いてくれる鍵となります。何もしていないつもりなのに欲しかったものが手に入ったり。老若男女に好かれたり。
気になる人と仲良くなれたり。特別頑張らなくても嬉しいことが頻発するように変わってきます。
相手もあなたと同じように自分の人生をなんとか充実したものにと願ってその人なりに一生懸命生きています。
そんな相手を一人の人格として尊重し接することができたらたとえ今回想いを受け入れてもらえなかったとしても近い将来タイミングが訪れるかもしれない。
もしくはもっとあなたによく合う相手に巡り会えるかもしれないのです。細部に囚われて固執せず自分という存在をもっと可能性豊かで器の大きな心をもっていることを思い出してみませんか。
そんな気持ちで周囲の人に接していると、どんどん素敵なご縁が向こうからやってくるようになりますから。どうか焦らないで。あなたの良さはそんなものではないはずです。
見ていてくれる人が必ず現れますからまずはそういう状態が相応しいあなたでいることです。
受け取るに相応しい容量を内側に増やすことからはじめましょう。自分の変化に驚く日がくるかもしれません。ちょっとした意識のもちようが人生を左右するとしたら楽しいです。
持って生まれた環境や才能などに関わらず作用します。それに感謝の念をもつことにそこまで大きな労力は要りません。