
朗読会に出ることになりました。おけいこ場で仲間と共に発表します。私は「月とあざらし」という作品を朗読します。本番までもう少しです。大好きな朗読はずっと続けていきたいと思っています。
朗読といえば、小さい事お母さんに本を読み聞かせてもらった思い出を持つ人が多いと思います。自分でも字を読める年齢になってもお母さんに読んでもらう物語は格別です。
一緒にわくわくを体験したいという気持ちが人間には備わっています。面白いものは何でも誰かと分かち合うほうがもっともっと面白く感じられます。
朗読をするときは、目の前のお客様と物語を分かち合う意識で読みたいと思います。もちろんより上手に読めるように技術向上を目指します。大人の朗読の場合、先生が言うのは「淡々と読みなさい」です。
淡々と読まなければ聞き手の想像力を奪うというのです。想像の余地をたくさん残す読み方が良い朗読とされています。でも私はどうかなと思います。
想像の余地を全開にするなら、もはや人の読むものを聞く意味などあるでしょうか。
自分で読んで、想像して楽しむことはいつでもできます。でもそこに、人が集まって一緒に体験するからより面白くなるわけです。その人独自の読み方や表現により、その作品がより輪郭を伴って人の感情に入り込みます。
私は何が正解かわからなくても、分かち合うために自分がどんな読み方をすべきなのか。淡々と読むことばかり意識せず、ちゃんと向き合いたいと思っています。

歌舞伎役者の片岡愛之助さんと藤原紀香さんが2016年9月23日に上賀茂神社で結婚式を挙げました。ブライダル業界は他の世界でもそうなのでしょうが芸能人の結婚式の影響をとても受けます。
なのでビッグカップルの披露宴が生中継されることを密かに望む業界人は多いと思います。結婚式の実施率の上昇を期待したいからです。
ただこのたびの結婚式よりも2007年の藤原紀香さんが初婚の時の披露宴の方が印象深いです。当時、私は新米司会者だったので司会の徳光和夫さんの進行を見て勉強しようとしていたのでよく覚えています。
また、このときの陣内智則さんのサプライズのピアノの弾き語りがインパクト大でした。
思えばこのあたりから披露宴では何でもかんでもサプライズ全盛になりました。そしてそれは現在も続いています。
サプライズプレゼント、サプライズお手紙、サプライズエスコート、サプライズ立会人署名、サプライズDVD上映、、サプライズゲスト登場などなど……
新郎新婦の間のサプライズもあればゲストから新郎新婦へのサプライズや新郎新婦からゲストへ家族から新郎新婦へもはや結婚披露宴=サプライズてんこ盛りそんな気さえしてきます。
これ、本人はとても楽しいものだと思いますが、スタッフの側はこれは誰々に内緒でこっちは誰々に内緒でっていう確認が必要なちょっぴり神経を使うものでもあります。
でも多いのが当たり前のサプライズ。もうブライダル業界の皆さんは慣れています。まれにばれてしまう新郎新婦もいますがそれがスタッフが原因でばれちゃったりすれば大問題ですからね。
司会者としては、一生懸命陰でご準備をされてきたサプライズがより驚いていただけるように、そしてその思いがより伝わるようにするにはどんな風にご案内するのが最良なのか日々格闘しています。
今まさにサプライズ準備中の皆さんを私は応援しています。頑張って!!
披露宴での新郎父上の謝辞がとても印象的でした。
私は新郎新婦のことを未熟者だとは思っていません。彼らは若いですが、それなりに社会の中でいろいろな経験をしてきました。これからの長い生涯の中でこれからもいろんなことがあると思います。そして年長者になる時がくると思います。年長者になれば人に教えを説いたり助言を求められることもあるでしょう。
二人には将来年齢を重ねたときに言葉を求められる機会があったとき自分の経験から何かが伝えられるような人になれるようにということを心においてこれからの人生を生きていってもらいたいと願っています。
お父様ご自身の生きざまというか自分の息子も含めて人間を等しく対等に見ているその姿勢がとても印象に残りました。親としての言葉ではなくひとりの人として向き合っておられるのだということがよく感じられました。
なかなかこういう目線をお持ちの親はいないのではないかと僭越ながら思ってしまいました。私もこういう在り方でいたいと心から思い尊敬の念をもちました。
また一組すてきなご夫婦の誕生に立ち会うことができました。幸せなひとときをご一緒できましたことを心から嬉しくおもいます。
新郎新婦様の末永いお幸せをお祈りいたします。
せっかく披露宴に来てもらうのだからみんなをアッと驚かせるようなことがしたい!そんな新郎新婦がいます。先日そんなおふたりがご用意されたスペシャルゲストがエスパー伊東さん☆ゲストは大喜びでした。
今後ご覧になる方のためにネタの詳細は記しませんが身体を張ったエスパーの数々は大盛り上がりで大成功でした。ゲストに極力スピーチや余興のご負担をかけずに自分たちの方で皆さんをおもてないししたいという方も多いです。
芸人さんやマジシャンや外国人シンガーなど費用は掛かりますがプロの芸が間近で見られるのはうれしいものです。私いつもお仕事で見せてもらってすみません。
エンターテイメント以外にもデザートビュッフェやプレゼントが当たるゲームなどいろんなアイデアがありそうです。
やっぱり人間ですからおいしそうな食べ物や珍しい体験やプレゼントをもらうのは、うれしいものです。ゲストの皆さんの気持ちを想像しながら感謝の気持ちを伝える方法を見つけてみてくださいね。
また、自分が招待されたときにどんなことをされたらうれしいだろうと想像すると見えてくるかもしれません。自分たちがしたいことと相手がしてもらいたいことが一致している披露宴はみんながハッピーな最高の披露宴。
結婚披露宴を控えたみなさんを応援します。ご準備頑張って!私も一生懸命司会をします。

披露宴でひとつ心がけたいと常々思っていることは「溶け込んだ司会」をしたいということです。
ある瞬間、両家に溶け込みまたある瞬間は余興をする人とそれを見る人に溶け込み、ある瞬間は披露宴会場の空間に溶け込んでいたい。
言葉というのは肝心な時いつも不足を感じてしまう。手持ちの言葉数の少なさだけでない言語そのものが貧しいと感じる。
そんなとき「言葉もございません」とか「何も言えね~」を超えた何かを発したい衝動を殺してしまいたくないのです。
この輝いた瞬間に立ち会うことを許され、それだけでなく口を挟むことを許された数少ない第三者であることの意味を追及していたいのです。
そんな高すぎる望みも持ちながら心豊かに限られた時空間に存在していたいです。傲慢かもしれないけれど正直な気持ちです。